YouTubeで聴いた歌がAIだった!作詞・作曲・歌声まで全部作れるって本当?
数日前、夫が「これ、いい曲だから聴いてみて」とYouTubeの音楽を聞かせてくれました。
何気なく聴いていたのですが、歌がとても上手で、曲も普通にいい。
私はてっきり知らない歌手の曲だと思い、
「これ、誰が歌ってるの?」
と聞きました。
すると夫から返ってきたのは、
「AIだよ」
という一言でした。
最初は意味がよく分かりませんでした。
AIが作曲を少し手伝ったという話ではなく、歌詞も曲も、聞こえてくる歌声までAIで作られた音楽だというのです。
以前、私もAIを使って、うちの猫たちがゆっくり過ごせそうなヒーリング音楽を作ったことがあります。そのときも「音楽を作れない私がBGMを作れるなんて」と驚きました。
でも今は、BGMだけではありません。
現在の音楽生成AIでは、作りたい曲のイメージを文章で伝えることで、歌詞やメロディー、伴奏、歌声を含んだ一曲を作ることができます。
楽譜を書けなくても、楽器を弾けなくても、「こんな曲を聴いてみたい」というところから音楽作りを始められる。
音楽を専門に勉強したことがない私には、それが何より驚きでした。
AIだけで本当に歌入りの曲まで作れる?
「AIで音楽を作る」と聞くと、以前の私は短いメロディーやBGMを自動で作ってくれるものを想像していました。
ところが今の音楽生成AIは、それだけではありません。
たとえば音楽生成サービスのSunoでは、作りたい曲の内容を文章で入力すると、楽器による演奏だけでなく、歌詞やボーカルを含む一曲を生成できます。
自分で歌詞を書いて使うこともできますし、テーマを伝えて歌詞の生成をAIに任せることもできます。
つまり、自分で歌わなくても「歌入りの曲」を作れるわけです。
もちろん、一度で頭の中にあるイメージとまったく同じ曲になるとは限りません。
でも、出来上がった曲を聴いて「もう少し静かにしたい」「違う雰囲気にしたい」と条件を変えながら作り直すことができます。
夫から聞かされた曲がAIだと気づかなかった私は、「AI音楽って、ここまで来ているんだ」と驚きました。
初めてなら4つ決めると曲のイメージを伝えやすい
実際にAIで曲を作ってみようと思っても、音楽に詳しくないと「何を書けばいいの?」と迷います。
難しい音楽用語を並べなくても、最初は次の4つを考えるとイメージを伝えやすくなります。
① 何についての曲にする?
猫との暮らし、旅行、家族との思い出など、曲のテーマを決めます。
② どんな雰囲気にする?
やさしい、明るい、切ない、落ち着くなど、聴いたときに感じたい雰囲気を考えます。
③ どんな音楽にする?
ピアノ中心のバラード、明るいポップス、静かなアコースティックなど、大まかな方向を決めます。
④ どんな歌声にする?
やわらかい女性ボーカル、落ち着いた男性ボーカルなど、歌声のイメージを加えます。
たとえば私なら、
「猫と静かに過ごす夜をテーマにした、やさしく落ち着いたピアノバラード。やわらかい女性ボーカル」
という感じです。
Sunoの公式案内でも、ジャンルや雰囲気、テーマなどを普通の言葉で伝えて曲を作ることができます。より細かく作りたい場合は、自分で書いた歌詞を使うこともできます。
音楽の知識がなくても、まず「何を聴きたいのか」を言葉にするところから始められます。
私も以前、猫たちのヒーリング音楽を作った
実は私が音楽生成AIに触れたのは今回が初めてではありません。
以前、うちの猫たちがゆっくり過ごせるようなヒーリング音楽をAIで作ったことがあります。
「猫が落ち着いて過ごせそうな音楽にしたい」
そんなイメージから作ったBGMでした。
自分で作曲したわけではないのに、自分が思い描いていた雰囲気に近い音楽が実際に流れてきたときは、不思議で面白かったのを覚えています。
ただ、その経験があっても、私の中では「AI音楽=BGMを作れるもの」という印象が残っていました。
だから今回、夫が聞かせてくれた歌がAIだったことには余計に驚きました。
曲を聴いたときもAIだとは気づかず、本当に「誰が歌っているの?」と聞いてしまったくらいです。
Sunoなら無料でも試せる?
「自分でも一曲作ってみたい」と思ったら、Sunoには無料プランがあるので、音楽生成AIがどんなものなのか試すことができます。
2026年9月時点の公式料金では、無料プランのほか、年払いの場合はProが月額換算8ドル、Premierが月額換算24ドルとなっています。
ただし、無料プランと有料プランでは利用できる機能や、作った曲を商用利用できるかどうかに違いがあります。
無料プランは、まず個人的にAI音楽を試してみたい人向けです。
一方、Sunoでは対象となる有料プランで作成・ダウンロードした曲に商用利用権が認められています。
YouTubeなどで収益化したい場合は、「無料で作れるからそのまま収益化にも使える」と考えず、曲を作る前に現在のプラン条件を確認しておくことが大切です。
また、無料プランで作った曲に、あとから有料プランへ加入するだけで商用利用権が自動的にさかのぼって付くわけではありません。
料金やダウンロード条件は変更される可能性があるため、実際に利用するときはSuno公式サイトの最新情報を確認してください。
AIで作った曲は全部「自分の著作物」になる?
もう一つ知っておきたいのが著作権です。
自分がテーマや雰囲気を考えてAIに指示した曲なら、「これは自分のオリジナル曲」と思いたくなります。
ただし、サービス上その曲を利用できることと、著作権法上の著作物として保護されることは同じではありません。
文化庁は、AI生成物だから一律に著作物になる、またはならないと決まるものではなく、人に創作意図があり、生成する過程でどの程度の「創作的寄与」があったかなどを個別に判断するという考え方を示しています。
簡単な指示だけでAIが自律的に生成したものと、人がAIを道具として使いながら創作的に関わったものでは、考え方が異なるということです。
そのため、AIで曲を作ったからといって「法律上、すべて自分だけの著作物になる」と単純に考えないほうがよさそうです。
商用利用を考える場合は、利用するサービスの規約と著作権を分けて確認することが大切です。
音楽を作れなかった私でも「こんな曲がほしい」から始められる
夫からあの曲を聞かされるまで、私はAIの歌声がここまで自然になっているとは知りませんでした。
でも、それ以上に面白いと感じたのは、これまで音楽制作とは縁がなかった人にも、自分のイメージを曲にする入口ができたことです。
もちろん、AIで曲を生成することと、プロの作曲家や演奏家が長い時間をかけて身につけた技術は同じではありません。
それでも、
「こんな雰囲気の曲を聴きたい」
「こんな思いを歌にしてみたい」
という自分の中にあるイメージを、実際に聴ける音楽にできる。
音楽を専門に勉強したことのない私にとっては、それだけでも十分にすごいことです。
今度はヒーリングBGMではなく、うちの3匹の猫それぞれの性格をテーマにした歌を作ってみるのも面白そうです。
「音楽なんて自分には作れない」と思っていたのに、今は「次はどんな曲を作ろう」と考えられる。
AI音楽の一番面白いところは、そんなふうに音楽を作る入口が、私のような普通の人にもぐっと近くなったことなのかもしれません。
参考にした公式情報
Suno公式サイト・料金ページ
音楽生成の方法、無料プラン・有料プランの料金や機能について確認しました。
Suno Help Center
無料プランと有料プランで作成した曲の商用利用や、ダウンロードに関する条件を確認しました。
文化庁「AIと著作権について」
AI生成物の著作物性や、人による「創作的寄与」の考え方について確認しました。



